NY為替概況 米1-3月期GDP下方修正も、反応は限定

2014年05月30日 06:18

NYタイムでの為替相場は小動き。この日発表された米1-3月期GDP・改定値は-1.0%に速報値から下方修正されて、市場予想の-0.5%を大きく下回った。寒波の影響は予想以上に大きく、前期比でマイナスになったのは、2011年1-3月期以来となる。ただ、一時的な天候要因による影響は後退し、4-6月期GDPは回復に向かうとの見方や、米新規失業保険申請件数が30.0万件と、労働市場が力強さを増していることを示したことから、市場の反応は限られた。ラッカー米リッチモンド連銀総裁も、1-3月期GDPはサプライズではなく、4-6月期は回復するとの見解を示した。
 米10年債利回りが一時昨年6月下旬以来の安値水準となる2.40%付近まで低下したことを受けて、ドル円は101.43円まで下押した。ただ、ダウ平均が引けにかけて1万6700ドル台に迫るなど米株が一段高となり、米10年債利回りも前日比プラス圏に持ち直したことを受けて、ドル円も101.80円付近まで切り返した。ユーロは下げ渋るも、上値の重い地合いは変わらずで、ユーロドルは1.36ドルを挟んでの推移となり、ユーロ円の反発は138円半ば止まり。また、ポンドドルは1.67ドル前半で小動きとなり、ポンド円は170円前半まで持ち直した。
 一方で、NZドルは一段安。豪ドル/NZドルが昨年12月上旬以来の豪ドル高・NZドル安水準まで豪ドル買い・NZドル売りが進んだことも重しとなり、NZドル/ドルは0.8452ドル、NZドル円は85.86円まで弱含んだ。また、豪ドル円は94.75円まで一段高となり、豪ドル/ドルは上げ一服も0.93ドル付近で堅調地合いを維持した。加ドルも堅調で、ドル/加ドルは1.0826加ドルまでドル安・加ドル高が進み、加ドル円は93.94円まで上値を伸ばした。