NY為替概況 米金利が上昇、ドル円は一時102.49円

2014年06月03日 06:50

NYタイムは、ドル円は米5月ISM製造業景況指数の再三の訂正に混乱しながらも、5月2日以来の高値102.49円まで上昇した。米5月ISM製造業景況指数は、当初53.2と誤って発表され、市場予想の55.5、前月の54.9より弱い結果とされた。ドル円はいったん102.05円前後へ下押した。しかしその後、56.0、55.4と2度にわたって修正され、結局は当初の発表より改善。米10年債利回りが2.54%まで上昇したことを受け、ドル円は上値を伸ばした。いったんマイナス圏に沈んだダウ平均がプラス圏に戻すなど、米株価の底堅さも、市場のリスク回避姿勢を後退させた。
 クロス円も同様に上下し、結局は円売り優勢となったことで、ユーロ円は139.32円、ポンド円は171.63円まで上昇。ユーロドルはドル買いが強まったことからさえない動きで、1.3588ドルまで売られた。ECB追加緩和観測が重しになり続けている。ポンドドルは弱いユーロに対するポンド買いも支えとなり、1.67ドル半ばを中心とした上下にとどまった。
 オセアニア通貨は、ドル円の戻りとともに、豪ドル円が94.70円台、NZドル円は86.60円付近まで反発した。しかし東京・ロンドンタイムを通して続いた上値の重さは継続。豪ドル/ドルは、豪4月住宅建設許可が事前のプラス予想に反し、3カ月連続で前月比マイナスとなったことが引き続き嫌気され、0.92ドル半ばと戻りが鈍かった。NZドル/ドルも地合いの弱さを継続させ、0.8441ドルまで下落幅を広げた。