NY為替概況 米経済指標を好感 ドルが底堅く推移 

2014年08月27日 06:26

NYタイムでは、米株価の続伸や長期金利の上昇にも支えられてドルが底堅く推移。朝方に発表された7月耐久財受注は前月比+22.6%と、統計開始以来で最大の伸びを示した。民間航空機受注の大幅な増加で、輸送機器が+74.2%となったことが寄与した。また8月消費者信頼感指数が92.4となり、市場予想や前月を上回って2007年10月以来の高水準を示現したことも好感されている。耐久財受注のコアは市場予想に反してマイナスに落ち込んだが、前月の上方修正や出荷の増加傾向からは底堅さがうかがえた。ダウ平均は一時、取引時間中の過去最高値を更新。米10年債利回りが2.40%付近まで上昇するなか、ドル円は午後になって104.17円まで日通しのレンジ上限を拡大させた。ユーロドルはこれまでの安値を下回ると、1.3164ドルまで売りを強めて再び年初来安値を更新。この動きがドル高を後押しした面もあり、ポンドドルも1.6540ドルまで下値を拡大させた。伸び悩んでいたドルインデックスは、82.70まで上振れて昨年7月以来の高水準をつけた。豪ドル/ドルは序盤の0.9331ドルから0.93ドルちょうど付近へ押し戻され、NZドル/ドルも0.83ドル前半で上値が重くなるなど、ドル高が全体的に波及。ただ、ドル/加ドルは最近の加ドル安に対する巻き戻しが勝り、一時1.0941加ドルまで加ドル高で推移する場面もあった。
 
クロス円はドル円が104円台を回復する動きにあわせて買いを先行させた。ユーロ円は137.42円、ポンド円は172.59円、豪ドル円は97.07円、加ドル円は95.14円まで高値を更新。NZドル円も86円後半まで水準を回復させたが、対ドルの失速にあわせて上げ幅を失う展開。ユーロ円は137.02円、ポンド円は172.11円まで下値を広げた。動向が注目された露・ウクライナ首脳会談では、二国間協議の開催や緊張の緩和で合意があったと伝わった。ウクライナ側が会合の継続を要請したこともが明らかになったが、大きな進展はみられなかった。
 
 
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