NY為替概況 米株高・金利上昇、円売り・ドル買い優勢

2014年05月13日 06:26

NYタイムは、堅調な米株式市場の動きを受け、リスク選好の円売りが優勢となった。ダウ平均は16704.84ドルまで最高値を更新。日経平均先物も夜間取引で底堅く推移した。日本の経常黒字縮小も海外勢に意識されたもよう。
 ドル円は、ロンドンフィックスへ向けたフローも後押しとなったようで102円台を回復。米長期金利の上昇によるドル買いも後押しとなり、6日高値に並ぶ102.19円まで上値を伸ばした。ユーロ円も140.63円、ポンド円が172.51円、スイスフラン円が115.14円まで上昇するなど、クロス円でも幅広く円売りが先行した。資源国通貨も、豪ドル円が一時95.72円、NZドル円が88.13円、加ドル円も93.87円まで水準を上げた。
 一方で対ドルでは各通貨とも上値が重かった。ユーロドルは1.37ドル後半から半ばへ下押し。ウクライナ情勢の不透明感が重しとなった。ウクライナ東部2州で11日に独立の是非を問う住民投票が強行され、ドネツク州では独立への賛成票が9割近くに達した。投票結果を踏まえ、同州は主権国家であると宣言し、ロシアへの編入要請に動いている。ただ、投票に法律的根拠はないとされており、混乱は続いている。ロンドンタイムに英景気回復や早期利上げ期待から1.6903ドルまで上昇したポンドドルも1.6860ドル台へ反落した。資源国通貨もNYタイムは米金利上昇に押され、豪ドル/ドルは0.9386ドルを高値に0.93ドル半ばへ下落。NZドル/ドルも0.86ドル前半で上値が重かった。ドル/加ドルは1.09加ドル前後の限られたレンジで上下した。
 
 
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