NY為替概況 米景況指数でドル買いも、ドル円は114円台

2014年11月04日 07:12

NY為替市場では円安の流れが継続し、ドル買いの動きも見られた。この日発表された米経済指標では、米10月マークイット製造業PMI・確報値が55.9に下方修正され、9月建設支出も前月比でプラス予想に反して-0.4%とさえない結果となった。一方で、米10月ISM製造業景況指数は市場予想を上回る59.0となり、ドル買いの動きも散見。関連市場で、ダウ平均は利食い売りが先行するもプラス圏に浮上し、過去最高値を更新するなど底堅い動きとなったほか、米10年債利回りは2.38%付近まで上昇基調を強めた。
 
先週末、日銀のサプライズ的な追加緩和を背景とした円売りは継続。ドル円は114円大台を乗せると、2007年12月以来の高値を114.21円まで更新した。これといった調整もなく、ドル円は日銀の追加緩和前の水準から急ピッチで4円50銭以上上昇している。クロス円も一段高。ポンド円は182.53円、豪ドル円は99.40円、加ドル円は100.97円まで年初来高値を更新したほか、ユーロ円は142.56円、スイスフラン円は118.23円、NZドル円は88.24円まで上げ幅を拡大した。
 
強い米ISM製造業景況指数を背景に、ドルは主要通貨に対し買いが優勢。日を通して軟調だった資源国通貨は一段安で、豪ドル/ドルは0.8678ドル、NZドル/ドルは0.7698ドルまで安値を更新した。ドル/加ドルは原油価格の下落も嫌気されて1.1377加ドルまでドル買い・加ドル売りが進んだ。欧州タイムに戻り基調だったユーロドルも1.25ドル前半で上値が重くなり、1.24ドル後半に水準を切り下げたほか、英製造業PMIを背景に1.6023ドルまで高値を更新したポンドドルも1.59ドル後半に押し戻された。
 
 
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