NY為替概況 米指標好調、ドル円107円大台に接近

2014年10月18日 08:09

NYタイムの為替市場では、良好な米経済指標を背景にドル買い・円売りの動きが見られたが、週末要因も加わり、値動きは限定的にとどまった。この日の米10月ミシガン大学消費者信頼感指数は予想外に86.4まで上昇し、2007年7月以来の高い水準を記録した。また、9月住宅着工件数は市場予想を上回る101.7万件となった。住宅市場の伸びは緩やかではあるが、経済全体の追い風となっている兆しが見られている。
 
ドル円は106.95円まで高値を更新し、107円大台復帰に迫った。欧米株が大幅上昇し、欧米長期債利回りが上昇するなど、リスク回避の動きが後退したことを背景に底堅い動きとなった。ただ、世界経済の先行き懸念が払拭されておらず投資家の警戒感が続く中、上値も限られた。ユーロドルは1.2744ドルまでじり安、ユーロ円は136円前半で伸び悩んだ。欧州中央銀行(ECB)がカバード債の購入を可能にする法が18日に実施されると発表したことや、クーレECB理事が「ECBは数日以内に資産購入を開始する」との発言で、追加緩和への思惑が強まったこともユーロの重しとなった。ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いの動きに支えられ、ポンドドルは1.61ドル付近で底堅い動きとなり、ポンド円は172.05円まで上昇した。
 
オセアニア通貨は小動き。ややドル買いが優勢となる中、豪ドル/ドルは0.87ドル半ば、NZドル/ドルは0.79ドル前半で伸び悩んだが、対円では小じっかり。豪ドル円は93.74円、NZドル円は84.86円まで高値を更新した。加ドルは買いが先行するも続かず、ドル/加ドルは1.1211加ドルから1.1283加ドルまで加ドル安が進み、加ドル円は95.17円を高値に94円後半に戻された。この日発表された加9月消費者物価指数は総合・コアとも市場予想に一致し、加ドルの反応は限定的。
 
 
 
XEMarkets 口座開設