NY為替概況 米指標好感したドル高・円安で108円前半

2014年10月24日 07:16

NYタイムは、米指標が強い結果を示し米株・長期金利が上昇、ドル買いとリスク選好の円売りが進んだ。米新規失業保険申請件数は、4週平均が14年ぶりの低水準に。米9月景気先行指数(前月比)は+0.8%となり、市場予想の+0.7%、前月の米9月景気先行指数+0.2%を上回った。
 
ドル円は8日以来の高値108.36円までドル高・円安。クロス円も、ユーロ円が137.01円、ポンド円は173.66円、スイスフラン(CHF)円は113.52円、豪ドル円は94.94円、加ドル円が96.43円まで円安推移。NZドル円は、オセアニアタイムからのRBNZ総裁の利上げが不要になる可能性への言及や、弱いNZ消費者物価指数などを重しとした流れを引きずりながらも、一時84.80円台まで水準を回復した。
 
 一方、対ドルで各通貨は戻りを挟みつつも上値が重かった。ユーロドルは、独・ユーロ圏など欧州製造業PMIの改善を背景に、ロンドンタイムには1.2677ドルまで水準を回復したものの1.26ドル前半へ、ポンドドルも1.60ドル前半へ下押した。オセアニア通貨も、豪ドル/ドルが0.87ドル半ば、NZドル/ドルは一時0.7810ドルまで水準を下げた。NZドルは、24日の6時45分発表にNZ9月貿易収支(予想 6.25億NZドルの赤字、前回発表値 4.72億NZドルの赤字)の発表が予定されていることが、警戒感を誘った可能性もある。ドル/スイスフラン(CHF)は0.95CHF半ばへCHF安推移。加ドルも1.1208加ドルまで対ドルで買われた後は、1.12加ドル半ばまで加ドル安となる場面があった。
 
 終盤に、米株価が上昇幅を縮小し、米10年債利回りも2.3%付近から一時2.26%台まで水準を下げる場面も見られた。エボラ熱を診察した米医療関係者が入院したとのニュースがリスク回避を誘う要因となったが、相場が大きく崩れるような状態にはならなかった。