NY為替概況 米指標受けドル軟調 薄商いのなか円売りも
2014年11月27日 07:41
NYタイムはドル安。米経済指標が全体的にさえない結果だったことで、感謝祭の祝日を控えたポジション調整の動きも交えながらドルが売られた。米10年債利回りが一時2.227%と、10月23日以来の水準まで低下したこともドルの上値を圧迫した。朝方に発表された米新規失業保険申請件数は31.3万件となり、11週間ぶりに30万件台へ増加。すう勢を示す4週移動平均も、28.8万件から29.4万件に上振れた。また、10月個人所得や同消費支出は市場予想の伸びに届かず。耐久財受注は予想に反してプラスだったが、輸送用機器を除くコアはマイナスとなった。そのほか、シカゴ購買部協会景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数・確報値、住宅関連指標などが総じて予想を下回る結果だった。
ユーロドルは1.2532ドル、ポンドドルは1.5806ドル、NZドル/ドルは0.7893ドル、ドル/加ドルは1.1228加ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9595CHFまで対ドルで上昇。豪ドル/ドルも2010年7月以来の安値0.8480ドルをこの日の安値に、前日比プラス圏となる0.85ドル半ばまで水準を回復させさせた。
クロス円は対ドルの底堅さに加え、市場参加者の手薄な午後になってまとまった円売りが入ったことで上値を拡大。ユーロ円は147.41円、ポンド円は186.12円、NZドル円は92.94円、加ドル円は104.87円まで高値を塗り替えた。豪ドル円も欧州序盤の100円割れ水準から100.70円近辺までじり高。ドル円は弱い米指標を受けたドル売りで117.43円までレンジ下限を広げたが、クロス円の動向と円安地合いにサポートされ、NY序盤の下げ幅をほぼ埋めた。