NY為替概況 欧州通貨が堅調、ドル円は101円後半

2014年05月31日 06:30

NYタイムでは欧州通貨が強含んだ。月末に絡んだフロー主導で、欧州通貨に買い戻しが入った。ユーロドルは1.3650ドル、ユーロ円は138.89円まで上値を伸ばした。ポンドも欧州タイムからの流れを引き継ぎ、ポンドドルは1.6778ドル、ポンド円は1.6778ドルまで一段高となった。ドル円は米長期債利回りの上昇を眺めながら、上値を試す動きとなるも、高値は101.85円止まりで重い地合いは継続。ダウ平均は前日比で小幅マイナス水準での動きが続いたが、引けにかけてプラス圏に浮上し、終値ペースでは史上最高値を更新した。
 この日発表された米経済指標は強弱まちまちで、反応は限定的。米4月個人所得は+0.3%、同コアPCEデフレーターは+0.2%で、ともに市場予想通りの結果となったが、同個人消費支出は予想に反して-0.1%となった。また、米5月シカゴ購買部協会景気指数は市場予想を上回る65.5と、良好な結果となったが、 5月の米ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は市場予想を下回る81.9となり、速報値からわずかに上方修正された。
 オセアニア通貨はやや上値の重い動きとなった。対欧州通貨での下落も重しとなり、豪ドル/ドルは0.9289ドル、NZドル/ドルは0.8473ドルまで下押した。対円でも、豪ドル円は94.44円、NZドル円は86.14円まで弱含んだ。 また、加ドルはさえない加GDPの結果を受けて堅調な動きが一服した。加1-3月期GDP(前期比年率)が+1.2%と、市場予想+1.8%を下回ったほか、昨年10-12月分も+2.9%から+2.7%へ下方修正された。結果を受けて、ドル/加ドルは1.0867加ドル、加ドル円は93.56円まで下落した。