NY為替概況 株安・債券高、ドル円は一時102円割れ

2014年04月26日 06:38

NYタイムではリスク回避の円買いが優勢となった。前日に続き、ウクライナ情勢への警戒感から、リスク回避の株安・債券高・円高が進んだ。オバマ大統領は欧州首脳らとの電話会談で、米国は露に対する制裁を強化する準備があると述べ、メルケル独首相はジュネーブ合意に基づくプロセスは破綻し、G7としての対露協調行動を準備中であると発言した。ダウ平均は一時下げ幅を150ドル超に拡大するなど大幅下落し、米10年債利回りは17日以来の安値水準となる2.642%まで低下した。為替市場でもリスク回避の動きが優勢となったが、関連市場の動向に比べると値動きは限定的。週末要因に加え、来週に米雇用統計の発表も予定されていることから、積極的な取引は手控えられた。この日、発表された米4月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は4カ月ぶりの低水準だった前月の80.0から上昇し、市場予想や速報値を上回る84.1となったが、市場の反応は限られた。
 ドル円・クロス円は全面安。ドル円は17日以来の102円大台割れで101.96円まで下押した。クロス円も、ユーロ円は141.03円、ポンド円は171.39円、豪ドル円は94.52円、NZドル円は87.44円までレンジ下限を広げた。ドルストレートは方向感に欠ける小動き。リスク回避の円買いが優勢となるなか、ユーロドルは1.38ドル前半、ポンドドルは1.68ドル付近、豪ドル/ドルは0.92ドル後半、NZドル/ドルは0.85ドル後半の狭いレンジ内で上下。