NY為替概況 序盤にドル買いの動きも週末モードに

2014年06月21日 05:45

NYタイムでは序盤にドル買いが強まった。ドル円は102.20円まで上値を伸ばし、ユーロドルは1.3565ドルまでこの日の安値を更新。ともに米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表前の水準へと回帰する展開をみせた。米長期金利が一時2.657%まで上昇したこともドル買いをサポートした。もっともドルへの買いが強まったのは一時的。米金利の失速や週末を控えた手控え感のなか、ユーロドルは1.36ドル手前までじりじりと切り返すなど方向感に乏しい展開。ドル円は緩和的な金融環境を好感した米株高を背景に高値水準は維持したが伸び悩んだ。ダウ平均は過去最高値を更新する場面もあった。
 ポンドドルは1.7003ドルまで序盤のドル高とポジション調整の売りで失速。豪ドル/ドルは0.9378ドル、NZドル/ドルは0.8682ドルまで下値を切り下げた。ユーロ円は138.55円まで安値を塗り替え、対ドルの持ち直しとドル円の底堅さに支えられながら水準を回復。豪ドル円は95円後半、NZドル円は88円後半でもみ合った。
 一方、ドルが主要通貨に対して買われるなかで加ドルは上昇。この日発表された加4月小売売上高が予想から上振れたほか、同5月消費者物価指数でインフレの加速が確認されたことが背景となった。CPIは前年比で総合が+2.3%と、2012年2月以来の高水準を示現。ドル/加ドルは1.0752加ドル、加ドル円は95.00円まで加ドル買いを進め、ともに1月以来の加ドル高をつけた。
 
 
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