NY為替概況 小規模な流れはあるが動意は限定的

2014年06月12日 06:40

為替市場では、円買い優勢の展開が継続。ドル円はNY早朝にかけて101.86円まで円高・ドル安となった。米長期債利回りの低下や株安が背景。明日から2日間の日程で始まる日銀金融政策決定会合を控えて円が買われているとの見方はあるが、追加緩和見送りが濃厚で流れを作るほどのテーマ性はない。
 NY勢の本格参入後、ドル円は102円ちょうど前後でもみ合い。米株安や米利回り低下に対する反応は機敏ではなく、短期筋の動きは鈍かった。ダウ平均は100ドル超軟化した。
 ユーロ円は137.88円まで下げ幅を広げ、2月6日以来の安値を更新。円高基調に加えて、ユーロドルの戻りは1.3557ドルまでと浅く依然重さがあることがユーロ円を圧迫した。
 ポンド円は170.97円まで円買いが優勢となったが、ドル円と同様に円高はNY早朝までとなっている。ポンドドルは英失業率の一段の低下を背景に1.6811ドルまで上げ幅を拡大。イングランド銀行が利上げ開始時期のめどとする労働市場のたるみは一段と縮小している。ブロードベント英MPC委員の発言が伝わり、「金融政策の正常化は今後5年間の課題」、「BOEは対話をより明確にすべき」などと述べたが、利上げ開始時期に関して踏み込んだ発言はなかった。
 豪ドル円は95.67円、NZドル円は87.07円まで押し戻された。豪ドル/ドルは0.93ドル後半、NZドル/ドルは0.85ドル半ばで伸び悩み。加ドルは堅調で、ドル/加ドルは1.0862加ドルまで加ドル高水準を更新。加ドル円は93.90円付近まで一時切り返した。
 
 
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