NY為替概況 対ユーロ中心にドル底堅い

2014年05月14日 06:40

NYタイム、弱い米経済指標の発表後にドル売り・円買いが先行したものの、その後は対ユーロでのドル買い戻し進み、米株の底堅い動きを受けてリスク回避の円買いも後退した。米小売売上高・総合は市場予想ほど伸びず、コアは前月比横ばい。米輸入物価指数も弱かった。
 ドル円は、米小売売上高や輸入物価指数の発表後、102.06円まで水準を下げた。しかし米10年債利回りが低下するなかでも、ユーロ主導で多くの通貨が対ドルで弱含んだ。相対的なドルの底堅さがドル円の下支えとなった。また、米株はまちまちだったものの、ダウ平均が連日で最高値更新を果たすなど底堅く推移した。リスク回避の円買い後退。夜間取引の大阪225先物やCME225先物の上昇と相まって、ドル円は102.30円付近へ戻した。
 ユーロドルは、弱い米指標を受けて米長期金利が低下し始めた局面でこそ1.37ドル前半レンジで戻りを試したが、独・ユーロ圏ZEW景気期待指数が弱く、ECB金融緩和観測が強まるなかでは反発力も鈍かった。結局、米金利が低下を続けてもドル売りは強まらず、ユーロドルはむしろ4月4日以来の安値1.3689ドルまで売られた。ユーロ円も140.00円まで下落し、ポンドドルは1.6819ドル、ポンド円は171.92円までじり安となった。スイスフラン(CHF)はダウ平均が最高値を更新し、市場のリスク回避姿勢が後退したことから、対ドルで0.8909CHF、対円で114.79円まで小幅に水準を下げた。
 オセアニア通貨はNY入り前の上昇幅を縮小。豪ドル/ドルは0.9383ドルから0.9360ドル付近、NZドル/ドルは0.8669ドルから0.8630ドル付近まで反落。対円でも、豪ドル円が95.90円から95.70円付近、NZドル円が88.53円から88.20円付近まで反落した。ドル/加ドルは1.0887加ドルから1.09加ドル超えまで、加ドル円は93.92円から93.70円付近まで小幅に加ドル安が進んだ。
 
 
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