NY為替概況 各通貨に対するドル強含みがドル円を下支え

2014年09月20日 07:49

NYタイムはドル買いが優勢だった。ポンドは、スコットランド独立をめぐる投票の反対派勝利により急激に進んだ買いの修正が継続し、ポンドドルは1.6285ドル、ポンド円は177.48円まで下落幅を広げた。他通貨も対ドル・対円で売られ、ユーロドルは昨日安値を下回り1.2828ドルまで2013年7月以来の安値を更新し、ユーロ円は139.68円まで下落。ドル/スイスフラン(CHF)も0.9411CHF、CHF円は115.73円までCHF安が進んだ。
 
ドル円は、東京タイムに109.46円をつけた反動安が108.60円まで続いたものの、その後は対欧州通貨などのドル高を手掛かりに、109円台へ戻した。米長期金利が2.6%割れからの持ち直しを2.63%付近で一服させると伸び悩んだが、他通貨に対しドルが全般的に底堅い地合いが下値を支えた。米10年債利回りが2.57%台まで低下しても下げ渋った。
 
オセアニア通貨は、ロンドンタイムに対欧州通貨での買い戻しで上昇したが、ドルのマザー市場NYでは、豪ドル/ドルが3月以来の安値0.8921ドル、NZドル/ドルは0.8111ドルまで売られた。豪ドル円も97.20円、NZドル円は88.38円まで水準を下げている。
 
ドル/加ドルは加消費者指数コアが2012年4月以来の高い伸びとなったことから、一時8日以来の加ドル高水準1.0887加ドルまで、加ドル円も東京タイムにつけた5月以来の高値99.82円手前まで加ドル買いが強まった。しかし、その後は各通貨の対ドル・対円での調整に追随し、それぞれ1.09加ドル後半、99円前半へ加ドル安が進んだ。
 
 
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