NY為替概況 動意薄の中、ユーロ売りが目立つ

2014年04月22日 06:21

きょうのNY市場、イースターで休みをとっている市場関係者も多く動意薄の中、ユーロ売りが目立っていた。
 
特にユーロ売りを誘発する材料はなかったが、ECBの追加緩和期待は根強く、また、ECB理事からユーロ高に対するけん制も強まっている中、ユーロのロングポジションを整理する動きも出ていたのかもしれない。
 
ユーロドルは強いサポートとなっていた1.3800の水準を割り込み、一時1.3785付近まで値を落とす場面もみられている。21日線付近まで下落してきており、明日以降、イースター休暇明けで欧州勢も戻ってくることから動向が注目される。今週は4月調査のユーロ圏PMI、Ifo景況感指数など企業のセンチメントを示す指標が予定されており、予想では前回とほぼ変わらずの内容が見込まれている。
 
一方、ドル円は102円台半ば付近での振幅が続いた。東京時間に発表になった日本の貿易収支が予想以上に赤字が膨らんでいたことも円売り材料となっていたようだ。先週から観測されていたが、ドル円、クロス円に東欧や北欧系の基金からの買いが継続的に入っているとの観測も聞かれる。
 
世界的に景気回復期待が強く、かつ、追加するかは未知数だが、現在の日銀の量的緩和はしばらく続くとの見方から、日本からの外貨投資も期待されるといったところなのかもしれない。
 
今週はオバマ米大統領が来日する。先週は合意に至らなかったTPPの行方が注目される他、週末には日本の消費者物価なども発表される。
 
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