NY為替概況 円高・ユーロ安、ユーロ円一時138円割れ

2014年06月27日 06:41

NYタイムは、ユーロ売り・円買いが先行。ECBの追加緩和をめぐる思惑が強まったほか、株価への調整圧力が一時的に強まったことが手掛かりとなった。ユーロドルは1.3576ドル、ユーロ円は16日以来の安値となる137.93円まで安値を塗り替える場面があった。 
 一部報道が「ECBの政策金利が下限に達していない可能性がある」と報じたことで、ECBの追加緩和への思惑が高められたことがユーロ売りを誘発した。また、米国株が序盤に下げ幅を広げたことも、ユーロ円を通じてユーロの重しとなった。この日発表された一連の米経済指標はおおむね市場予想通りだったが、個人消費の伸びが市場予想にとどかなかったほか、ブラード米セントルイス連銀総裁が「来年の第1四半期にも最初の利上げが行われる可能性」と述べたことが株価の上値を重くした要因とされた。
 しかし、本日の指標結果は米国の第2四半期の見通しを悪くする内容でもなく、取引一巡後に株価が下げ幅を縮めたことから、ユーロドルは1.36ドル前半、ユーロ円は138円半ばへもち直した。
 ユーロ円の下げ幅拡大につれて、他通貨でも円買いが先行。ドル円は、米長期金利が2.51%台へ低下したこともあって、101.48円と5月30日安値に並んだ。クロス円では、ポンド円が172.62円、スイスフラン円が113.40円、豪ドル円が95.41円、加ドル円が94.74円までそれぞれ安値を塗り替えたほか、NZドル円は88.90円付近へ押し戻された。その後は、ユーロ円と同様に各通貨とも下げ幅を縮めたが、特に金利正常化への期待が膨らむ加ドル円やNZドル円の買い戻しが目立つ格好に。加ドル円は95.18円まで上昇幅を広げ、NZドル円は4月2日以来の高水準となる89.39円まで上伸した。
 
 
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