NY為替概況 円全面高もドル円の下値は108円半ばまで

2014年09月26日 06:24

NY為替市場は、円が全面高。月末・四半期末で調整の機会が伺われていたなか、ドル円は株安と伴に108.51円まで下げた。ダウ平均は200ドル超の下げ幅に。米長期債利回りは2.50%付近まで低下し、リスク回避パターンとなった。露議員が西側への報復制裁として、露国内にある外国政府資産の差し押さえを可能にする法案を提出したことも、東西の対立進展を連想させ、調整に一役買った。発表された米耐久財受注や米新規失業保険申請件数は市場予想とほぼ一致し、手がかりにはならず。
 
ユーロ円は138.44円、豪ドル円は95.41円、NZドル円は86.05円、加ドル円は97.83円まで安値を塗り替えた。カーニーBOE総裁が利上げに前向きな発言をしたことでポンド円は一時的に強含んだが、円全面高の動きには逆らえず、177.14円まで下落。カーニーBOE総裁は「景気見通しは改善、利上げ時期は近づいている」と述べた。
 
カーニーBOE総裁の発言でポンドドルは1.63ドル前半まで切り返したが、英国よりも米国の金融政策見通しに関心が依然として向いており、ドル高圧力が根強かった。ロックハート米アトランタ連銀総裁は、ドル高を懸念しつつも「ドル高が長期化、あるいはドルがさらに上昇する可能性がある」と述べた。
 
連日で年初来安値を塗り替えたユーロドルの戻りは1.27ドル半ばで抑えられている。NZ当局の追い打ちをかけるような通貨高けん制から、NZドル/ドルは0.7913ドルまで一段安に。昨年9月以来の安値を更新している。豪ドル/ドルは0.8774ドルまで下落。
 
 
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