NY為替概況 リスク回避の動き後退、ドル円106円半ば

2014年10月17日 06:17

NYタイムの為替市場では、リスク回避の動きが後退した。米新規失業保険申請件数は低下傾向が続き、2000年4月以来の低水準を記録し、9月の鉱工業生産は前月比で市場予想を上回る+1.0%となり、約2年ぶりの大幅な伸びを記録した。また、米10月フィラデルフィア連銀製造業指数は前月から低下したものの、市場予想を上回る+20.7となった。
 
ダウ平均は寄り付き後に一時200ドル近い下げ幅で約8カ月ぶりの安値を更新したが、プラス圏に浮上するなど前日終値付近に水準を戻した。また、時間外取引で低下していた米10年債利回りも戻り気味に推移するなど、リスク回避の動きは一段落。ドル円は105.51円を安値に106.46円まで反発した。直近で下落が目立ったポンドと加ドルには買い戻しが入り、ポンドドルは1.6097ドル、ポンド円は171.22円まで高値を更新し、ドル/加ドルは1.1227加ドル、加ドル円は94.61円まで加ドル買いが進んだ。加製造業受注は市場予想以上に落ち込んだが、反応は限られた。
 
ユーロドルは1.28ドル前半まで下げ幅を縮小するも、ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いの動きが重しとなり、伸び悩んだ。また、豪ドル/ドルは0.87ドル半ば、NZドル/ドルは0.79ドル半ばまで下げ幅を縮小。対円では、円買いの動きが後退し、ユーロ円は136.30円まで高値を更新したほか、豪ドル円は93円前後、NZドル円は84円半ばに持ち直して推移。
 
 
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