NY為替概況 ユーロ重い、米住宅市場指数は再び上向く

2014年08月19日 06:29

18日の為替市場ではユーロが重かった。ウクライナ東部の混迷が続くなかで、同国とロシアの停戦協議に進展はみられない。欧米の株式市場はウクライナ情勢が悪化しても限度があると高をくくっているようで、本日は堅調に推移しているものの、ユーロ相場は景気回復の失速懸念から年初来安値圏を維持している。
 
米8月NAHB住宅市場指数が強かったことはドルをやや支援。本指数は3カ月連続で上昇し、今年1月以来の高水準となった。米住宅建設業者の景況感は安定的に回復が続いているとはいえないが、米住宅市場の先行指数が再び上向きつつあることは好感される材料である。
 
ユーロドルは1.3353ドルまで軟化したものの、このところのボックス圏を維持しており、年初来安値を試すようなムードは限られた。ポンドドルは1.6710ドル付近まで重くなる場面はあったが、200日移動平均線からの反発を試す流れを維持。週末のカーニーBOE総裁の発言がサポートとなっている。NZドル/ドルは0.8468ドルまで弱含み、豪ドル/ドルは0.9334ドルまで強含んだ。
 
ドル円は102.60円まで高値を塗り替えた。米NAHB住宅市場指数のほか、堅調な株価や米利回りの上昇がドル円をサポート。ユーロ円は136.91円まで伸び悩み。ポンド円は171.68円まで高値を更新。豪ドル円も95.72円まで上昇し、先週末の下げを埋めている。
 
 
XEMarkets 口座開設