NY為替概況 ユーロドルは年最終取引まで安値更新を継続

2015年01月01日 07:32

NYタイムはユーロドルが年初来安値を更新した一方、ドル円は119円半ばから後半へ水準を上げる底堅さを示した。ユーロ円はユーロ売りと円売りに挟まれ、145円付近での動きを続けた。
 
ユーロドルは一時1.2097ドルと大晦日の本日まで年初来安値を更新し続け、2012年7月以来、約2年半ぶりの1.21ドル割れとなった。根強いユーロ先安感に加え、独首相側近の「もはやギリシャ救済義務はない」との発言や、プラートECB理事の「ユーロ圏には恐らくさらなる刺激が必要」との見解が伝えられたこともユーロ売りを後押し。NY序盤の米株の底堅さを受けたドル円上昇や米長期金利の下げ渋りも、ユーロ売り・ドル買いに作用した。ユーロ円も昨日安値に迫る144円後半まで下落したが、昨日安値144.77円を目前に下げ渋り、ドル円が上昇基調を強めると円売りを支えに145円付近へ戻した。
 
ドル円は昨日の急落幅を119.95円まで縮小。ユーロが下落基調を強め始めた時点でも、ドル円は119円半ばでもみ合っていた。しかしNY勢参入とともに、プラス圏で寄り付いた米株や米長期金利の持ち直しを支えに底堅さを強めた。まちまちの米指標はドルの方向性に目立った影響を与えていない。ただ、午後に株価が上昇幅を広げたり、終盤に急落したたりしたことへの反応は鈍かった。ダウ平均が年末の利益確定で160ドル安となるとさすがに水準を下げたものの、119円後半レンジを維持した。
 
クロス円は、ユーロ円の下落に引っ張られる場面が先行したものの、次第に円売り優勢に。ポンド円は187.01円、豪ドル円は98.25円、加ドル円は103.67円まで上昇。スイスフラン(CHF)円は120円半ばで下げ渋り、NZドル円も93.27円まで下落後に93円後半まで反発する場面もあった。もっともNY終盤の米株の下落幅拡大を受けると、円買い戻しが入った。
 
ポンドドルは1.56ドルを挟んで上下。対ユーロでのポンド買いに支えられたり、ユーロドルの急落に追随したりと、強い方向感を示せなかった。豪ドル/ドルは一時0.8158ドル、NZドル/ドルは0.7791ドルと軟調。ユーロ急落に追随後、対ユーロで底堅さを示すと対ドルでも下げ渋ったが、原油や金など商品価格が下値を探ると上値が重くなった。ドル/加ドルも原油相場の上下にともない、1.1565加ドルまで加ドル買いが進んだものの、その後は1.1628加ドルまで加ドル安となった。
 
 
 
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