NY為替概況 ユーロドルの下げ続くが動意は限定的

2014年07月17日 07:10

為替市場は動意薄。発表された米経済指標では、生産者物価指数(PPI)がやや強く、NAHB住宅市場指数は今年1月以来に分岐点である50を上回った一方で、米鉱工業生産・設備稼働率は弱めだったが、手がかりとなるほどのインパクトはなかった。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言でも材料となるような内容は見当たらない。加ドルは、カナダ銀行(BOC)の声明を受けて下落したが、加ドル安はまもなく巻き戻された。声明文は想定内で、その後は加ドル買いが優勢となっている。BOCは加速するインフレ率についてカナダ経済の変化からもたらされていないとし、消費者物価指数(CPI)の上振れは一時的な現象との見方を前回の声明から崩していない。
 
ドル円は101.80円まで強含み。米長期債利回りの上昇に連動したが、その後は伸び悩んでいる。ユーロドルは1.3521ドルまで軟化し、6月5日のECB理事会後につけた1.3503ドルにじりじりと迫った。2012年の安値を基点とした上昇トレンドラインが16日で1.3513ドルに位置しており、意識されつつ値動きが一時的に乏しくなっている印象だ。ポンドドルは本日これまでのレンジを引き継ぎ、1.71ドル前半でもみ合い。
 
ドル/加ドルはハト派のBOC声明を受けて1.0794加ドルまでドル高・加ドル安推移した後、1.0724加ドルまで一転して加ドル買いが優勢に。ドル/加ドルは6月高値と7月安値の半値戻しを達成しており、加ドル買い戻しが入りやすかったようだ。
 
豪ドル/ドルは0.93ドル後半へ戻した。東京タイムの下げ幅をほぼ帳消しにしている。NZドル/ドルも0.87ドル前半まで戻りを試したが、NZ準備銀行(RBNZ)の想定ほどNZのCPIは加速しておらず、乳製品価格の下落が続いていることも重しとなっており、戻りは抑えられている。
 
 
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