NY為替概況 ハト派なFOMC観測台頭で一時ドル売り

2014年09月17日 07:05

NYタイムは、FOMCでハト派的な内容が示されるとの観測記事を受け、一時ドル売りが強まった。しかし明日の結果発表を前に、一方的なドル売りにはならなかった。米8月生産者物価指数は前月比±0.0%、コアが+0.1%と市場予想通りの結果、米7月対米証券投資は186億ドルの流出となり、市場予想の250億ドルの流入に反する結果となったが、市場への影響は限られた。
 
ドル円は一時106.81円まで下落したものの、その後は107円前半を回復。著名Fedウォッチャーの「FOMCでは(低金利維持に関する)『相当の期間』との文言の使用が継続される」との観測記事がドル売りを誘った。しかしドル売りが一巡し、ダウ平均が最高値を更新するなど、リスク選好の円売りも強まる展開となり、ドル円の反発を支援。ユーロドルは一時1.2995ドルまで上昇したが、1.29ドル半ばへ押し戻された。ユーロ円は円売りも後押しとなり、138.95円まで上昇した。
 
ポンドドルはロンドンタイムに4営業日ぶり安値1.6162ドル、ポンド円は3営業日ぶりの173円割れとなる172.99円まで下落してからは、ドル売りの強まりを手掛かりに反発。ポンドドルは1.6312ドルまで上昇した。しかしスコットランド独立世論調査で、賛成が48%、反対が52%となったこともあり、1.62ドル後半へ押し戻された。ポンド円は円売りを支えに174.48円まで上昇後、伸び悩んだ。
 
資源国通貨は堅調。人民銀行が、中国の銀行大手5行に流動性を供給したとのニュースが資源需要への期待につながった。このところさえない中国指標の悪影響をもっとも受けていた豪ドルは、対ドルで0.9112ドル、豪ドル円は97.53円まで上昇。NZドル/ドルも一時0.8230ドル、NZドル円は87.98円まで上昇した。加ドルは、強い加製造業出荷額も買い材料となった。ドル/加ドルは一時1.0966加ドル、加ドル円は97.71円と、それぞれ3営業日ぶりの加ドル高水準をつけた。
 
 
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