NY為替概況 ドル高・円高、ドル円は107円前後

2014年10月15日 06:31

NYタイムの為替市場はドル高・円高。主な米経済指標や、注目イベントも予定されておらず、手がかりが乏しい中、欧州タイムでのユーロやポンドを中心に進んだドル高・円高の流れが継続。
 
ポンドドルは1.59ドル大台を割り込むと1.5898ドルまで下押し、昨年11月以来の安値をつけた。ポンド円は169.93円を安値に下げ渋るも170円前半で戻りが鈍い。9月の英消費者物価指数(CPI)が2009年9月以来の低い伸びとなり、英利上げ開始時期に不透明感が増してきている。ユーロドルは、ユーロポンドでのユーロ買い・ポンド売りを支えに下げ渋るも、安値の1.26ドル半ばで軟調な動きが続き、ユーロ円は135円前半の安値圏で推移。この日の独ZEW景況指標や、ユーロ圏鉱工業生産のさえない結果となったほか、独政府は今年の成長見通しを従来の+1.8%から+1.2%へ、来年は+2.0%から+1.3%へ下方修正した。
 
資源国通貨もじり安。豪ドル/ドルは0.8694ドル、NZドル/ドルは0.7821ドルまで日通しの安値を更新した。ドル/加ドルは2009年7月以来の1.13加ドル大台を回復すると、1.1314加ドルまでドル高・加ドル安が進んだ。対ドルでの下落が重しとなる中、反発してスタートした米株が引けにかけてマイナス圏に転じたことも嫌気され、豪ドル円は92.95円、NZドル円は83.59円、加ドル円は94.47円まで下げ幅を拡大した。
 
一方のドル円は107円前後でもみ合い。欧州タイムにつけた106.68円を安値に戻しを試すも、世界景気減速への警戒感から107円前半では上値が重い。ドル高・円高の動きに挟まれ、動意は限られた。
 
 
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