NY為替概況 ドル高・円安、ドル円は101円後半

2014年07月03日 06:28

NYタイムの為替市場はドル高・円安。米6月ADP全国雇用者数は市場予想を大幅に上回る28.1万人の伸びとなったことが背景。ADP全国雇用者数の増加幅は2012年11月以来の高水準を記録し、米6月雇用統計への期待感が高まった。ダウ平均は1万7000ドル大台を前に伸び悩むも、小幅高水準で直近の堅調地合いを維持し、米10年債利回りは2.60%台を回復すると6月21日以来の高い水準となる2.628%まで上昇した。ADP全国雇用者数の発表直後は素直にドル買いが進んだが、欧州中央銀行(ECB)理事会や米雇用統計など注目イベントを3日に控え徐々に様子見ムードが強まり、値動きは限られた。イエレンFRB議長は講演で、金融の不安定を理由に政策金利を変更する必要はないと述べ、現時点での金融政策の変更は考えていないとした。この発言を受けた為替相場の反応は見られなかった。
 株高・債券安を背景にドル円は101.75円付近の200日移動平均線を上回ると、101.85円まで高値を更新した。ユーロドルは1.3641ドル、豪ドル/ドルは0.9429ドル、NZドル/ドルは0.8748ドル、ドル/加ドルは1.0671加ドルまでドル高が進んだ。ポンドドルは強い英建設業PMIを背景に下押しは限られ、1.71ドル半ばでしっかり。クロス円はドル買い・円売りに挟まれて動意は限られたが、全般的に底堅い動き。ユーロ円は139.07円、NZドル円は89.34円、加ドル円は95.59円まで高値を更新し、豪ドル円は95.87円を安値に96円前半に水準を切り返した。また、ポンド円は174.81円まで上値を伸ばし、1月2日につけた年初来高値174.85円に接近した。
 
 
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