NY為替概況 ドル高に調整、FRB議長の変化は期待薄か

2014年08月22日 06:13

為替市場ではイエレンFRB議長の講演を控えて、このところのドル高に調整が入った。米金融当局のなかでタカ派の勢力が徐々に増しているとみられているなか、ドル高の流れは維持されているが、イエレンFRB議長は労働市場に対してハト派なコメントを繰り返すと想定されている。米新規失業保険申請件数、米中古住宅販売件数、米フィラデルフィア連銀製造業指数、米景気先行指数など発表された米経済指標は総じて強かったが市場参加者は無関心で、一段のドル高には結びついていない。
 
7月の米中古住宅販売件数は昨年9月以来の良好な結果を記録。8月の米フィラデルフィア連銀製造業指数は2011年3月の34.7に次ぐ高水準だった。
 
ドル円は調整売りから103.60円まで弱含み。本日のレンジ下限をやや広げたが、S&P500が最高値を更新したこともあって、円安圧力を背景に下値は限定的。ユーロドルは1.3289ドルまで反発を継続。ポンドドルは1.6601ドルまで水準を切り上げた。豪ドル/ドルは0.9311ドル、NZドル/ドルは0.8413ドル、ドル/加ドルは1.0941加ドルまでドル安推移。市場予想を下回った中国HSBC製造業PMIを蒸し返す動きはみられなかった。
 
欧州通貨や資源国通貨が対ドルで反発するなか、クロス円はしっかり。ユーロ円は137.95円、加ドル円は94.91円、豪ドル円は96.62円、NZドル円は87.32円まで上昇。
 
 
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