NY為替概況 ドル高、米ADPでドル円一時114.85円

2014年11月06日 07:15

NY為替市場では、米中間選挙での共和党の勝利を背景としたドル高基調が継続。コマネル共和党院内総務は税制改革を推進するとし、オバマ大統領も関心を示していると述べた。この日に発表された米経済指標は強弱まちまちで反応は限られた。雇用統計の前哨戦とされる米10月ADP全国雇用者数は市場予想の22万人に対し23万人と、6月以来の最大の伸びとなった。一方で、米10月ISM非製造業景況指数は市場予想を下回る57.1と、2カ月連続の低下し、6月以来の低水準となった。
 
ドル円は強い雇用指標を受けて114.85円まで高値を更新した。ただ、ISM非製造業景況指数が市場予想を下回る結果となり、2007年11月以来の115円大台復帰には至らなかったものの、高値更新後の下押しは114円半ばにとどめ、堅調地合いを維持。オセアニア通貨は一段安。豪ドル/ドルは0.8565ドル、NZドル/ドルは0.7685ドルまで年初来安値を更新し、豪ドル円は98.23円、NZドル円は88.14円まで弱含んだ。一方で、加ドルは買い戻しが優勢。米エネルギー省(EIA)の在庫統計を受けて原油価格の反発基調が強まったことを好感し、ドル/加ドルは1.1371加ドルまでドル売り・加ドルの買い戻しが進み、加ドル円も100.77円まで上値を伸ばした。
 
欧州通貨はまちまち。昨年5月以来の低水準となる英サービス業PMIを受けて、一時1.5869ドルまで年初来安値を更新したポンドドルは、ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いも支えに1.59ドル後半まで持ち直したほか、ポンド円は183.44円まで2008年10月以来の高値を更新した。一方で、ユーロドルは1.2458ドルまで下押し、ユーロ円は143円前後で伸び悩んだ。
 
 
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