NY為替概況 ドル高、ドル円は20日以来の高値

2014年11月29日 07:21

NYタイムはドル高。米感謝祭明けで株式や債券市場が短縮取引だったこともあり、値動きはロンドンのフィキシングに向けたフローなども交えて午前中に集中した。この日発表された日本やユーロ圏の消費者物価指数がインフレの鈍化傾向を再確認させたことや、エネルギー価格の低下による米消費マインドの改善期待もドル買いを後押しした。米長期金利が先進国全体の金利低下圧力に押される動きを横目に、ドル円は118.78円まで上値を伸ばして20日につけた年初来高値にじりじりと迫った。
 
ドル/加ドルは1.1444加ドルまで加ドル安が継続した。引き続き、原油価格の下落が圧迫要因となった。加7-9月GDPは前期比年率で+2.8%と市場予想の+2.1%を大きく上回ったが、鉱工業製品価格や原料価格指数の鈍化傾向も確認でき加ドル買いの反応はわずか。加ドル円も103.58円まで安値を更新する場面があった。豪ドル/ドルは0.85ドル前半、NZドル/ドルは0.78ドル半ばで上値の重い展開。
 
月末のリバランスに絡んでこの日もユーロポンドにユーロ買い・ポンド売りが持ち込まれた。ポンドドルはドル高も重しに1.5614ドルまで下値を拡大。ポンド円も185円半ばで戻りが鈍かった。ユーロドルは下げ渋っていたが、対ポンドでの下支えがはく落すると1.2426ドルまで売られて日通しの安値を更新。ドル円の上昇につれてユーロ円は147.99円、豪ドル円は101.36円、NZドル円は93.29円まで買いが先行したものの、対ドルの重さに引きずられて上げ幅を縮小させた。