NY為替概況 ドル買い先行も、方向性定まらず

2014年08月01日 06:24

NYタイムはドル買い先行。米国の雇用関連指標の内容が良かったことで、米金融当局がタカ派姿勢を強めるとの見方がドルの下支えとなった。ただ、7月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が52.6と、約1年1カ月ぶりの低水準となったことからドル買いの流れも限定的だった。
 
早朝に発表された新規失業保険申請件数は30.2万人と予想並みだったが、労働市場のすう勢を示す4週移動平均は29万7250件と約8年ぶりの水準へ低下。労働市場の引き締まりを裏付ける結果となった。また、米4-6月期雇用コスト指数は前期比+0.7%と、市場予想+0.5%を上回り、賃金上昇圧力がじわりと増していることを示唆した。
 
ドル円は、2.61%付近へ上昇した米長期金利に連動して103.01円まで上昇した。その後はさえないシカゴPMIの結果が重しとなり、102.75円付近まで押し戻された。ダウ平均の下落幅が300ドル超となったことも、ドル円の重しとなったもよう。
 
他通貨はドルに対して下げ渋る格好に。ユーロドルは1.3372ドルを安値に1.34ドル近辺、ポンドドルは1.6857ドルを底値に1.6890ドル付近までもち直した。こうした中で、値動きがいく分目立ったのが加ドル。本日発表された加5月GDPは前月比+0.4%と、市場予想に一致した。序盤こそ、ドル高地合いに押されてドル/加ドルは1.0930加ドルまで加ドル安が進んだ。しかし、好調な米経済の影響がカナダ経済にも好影響を及ぼすとの見方から、1.0877加ドルまで加ドル高に振れた。加ドル円も94.48円まで上昇幅を広げる場面があった。
 
その他のクロス円はもち合い。ドル円と他通貨の動向に挟まれて、明確な方向性は定まらなかった。ユーロ円は137円半ば、ポンド円は173円半ば、スイスフラン円は113円前半、豪ドル円は95円半ば、NZドル円は87円前半でもち合った。
 
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