NY為替概況 ドル買いだが、来週のFOMC控え動意鈍い

2014年06月14日 06:44

為替市場では円やユーロに対してドル買いがやや優勢となったものの、目につくような値動きはなかった。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが広がりつつある。イラク情勢の悪化を背景とした原油高は一服気味で、エネルギー高に対する警戒感は緩み、米株式市場は反発した。米長期債利回りは上昇後に伸び悩み。
 発表された米生産者物価指数(PPI)は前年比でやや加速しつつはあるものの、市場予想ほど伸びなかった。米ミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回り、2カ月連続低下した。弱い米経済指標に対する反応は限定的。
 ドル円は102.14円、ユーロドルは1.3521ドルまでドル高に振れた。ユーロドルは1.35ドル後半まで戻した後に視線が下方向に戻っているが、週末とあって積極的なユーロ売りは限定的。ポンドドルは1.69ドル半ばで高値もみ合い。昨日のカーニーBOE総裁の発言を受けて利上げの早期開始を意識したポンド高局面が続いている。格付け会社S&Pが英格付け見通しをネガティブから安定的に引き上げたが、年初来高値を上抜くような動意は見られず。ドル/加ドルは1.0871加ドルまでややドル高・加ドル安推移。
 ユーロ円は138円ちょうど付近で小動き。ポンド円は173円前半で5月2日以来の高値圏を維持。豪ドル円は95円後半、NZドル円は88円前半で昨日のNYクローズ水準で推移している。