NY為替概況 ドル買いが盛り返す、資源国通貨は弱い

2014年09月24日 07:35

NY為替市場では、ドル買いが盛り返した。ロンドン午前はドルの持ち高調整によるドル売りが優勢だったが、流れは反転している。月末・四半期末の接近で調整含みになりやすい一方で、米金融政策のシフトを見据えたドル買い圧力は維持されている。
 
米金融当局者の講演が多数あったが、金融政策や経済見通しなどに関する発言は限定的。コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁は、「今後4年間、米インフレ率は2%未満で推移する」との認識を示すなど相変わらずハト派色が強かった。ドル円は109.00円まで切り返し、高値を更新。ユーロドルは1.28ドル半ば、ポンドドルは1.63ドル半ばまで押し戻された。ただ、NYタイム終盤にかけてポンドドルは1.64ドルちょうど付近へと強含むなど、底堅さもあった。
 
リスク回避パターンのなかで一時調整したユーロ円やポンド円は底堅い。ユーロ円は140.22円、ポンド円は178.74円まで水準を切り上げた。米株価指数は軟調だったが、関連市場の動向に対する反応は薄かった。
 
加ドルやオセアニア通貨は引き続き軟調。東京タイムに発表された中国製造業PMIは無難な結果だったが、資源国通貨安の流れに特に変化はみられない。加ドルは弱い加小売売上高も重しとなり、1.1084加ドルまでドル高・加ドル安推移。豪ドル/ドルは0.8831ドル、NZドル/ドルは0.8047ドルまで下げ幅を拡大。巻き戻しのユーロ買い・オセアニア通貨売りもみられ、NZドル/ドルは年初来安値を更新している。豪ドル円は96円前半で重い。NZドル円は87.62円まで下げた。
 
 
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