NY為替概況 ドル急落、ドル円は一時105.20円

2014年10月16日 06:18

NYタイムの為替市場ではドルが全面安。一連の米経済指標がさえない結果となり、世界経済の先行き懸念が強まったのが背景。この日発表された9月の小売売上高(除自動車)は前月比でプラス予想に対し-0.2%と、1月以来のマイナスとなり、同生産者物価指数(PPI)も前月比で市場予想を下回る-0.1%と、約1年ぶりのマイナスとなった。また、10月のNY連銀製造業景況指数は市場予想を大きく下回る+6.17と、4月以来の低水準となった。
 
低調な米指標結果を受けて、米景気先行き不安からドル売りが先行し、米株の急落や米長期債利回りの大幅低下を眺めながらドル売りが加速した。ダウ平均は1万6000ドル大台を割り込み、一時下げ幅を450ドル超に拡大した。また、米10年債利回りは2.00%台を割り込むと昨年5月下旬以来の低水準となる1.862%まで低下した。米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、経済活動が緩やかないし緩慢な成長とし、前回からほぼ変わらず。為替相場への影響は見られなかった。
 
ユーロドルは1.2888ドルまでレンジ上限を広げ、9月23日以来の高値を更新したほか、ポンドドルは1.6068ドル、豪ドル/ドルは0.8859ドル、NZドル/ドルは0.7994ドル、ドル/加ドルは1.1227加ドルまで、ドルが主要通貨に対し急落した。ポンドドルは、ユーロポンドでユーロ買い・ポンド売りに圧迫され一転して1.5875ドルまで安値を更新後は1.60ドル前半に持ち直すなど、荒っぽい動きとなった。
 
ドル円は9月8日以来の安値となる105.20円まで下押し後は106円を挟んで上下し、クロス円は乱高下。米株の大幅下落を背景に売り先行後は持ち直しの動きとなり、ユーロ円は135.16円から135円後半、ポンド円は168.03円から169円半ば、豪ドル円は92.19円から93円半ば、加ドル円は93.39円から94円前半まで切り返した。また、NZドル円は84.78円、スイスフラン円は112.73円まで高値を更新。
 
 
 
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