NY為替概況 ドル売り、ポンドドルは1.71ドル台に

2014年07月01日 06:25

NYタイムの為替市場はドル売りが優勢。この日発表された米経済指標はおおむね好調な結果となったが、目立った反応は示していない。米6月シカゴ購買部協会景気指数は市場予想をわずかに下回る62.6となったが、米5月中古住宅販売保留件数指数は市場予想の+1.5%を大きく上回る+6.1%となり、米6月ダラス連銀製造業活動指数も市場予想の+8.5を上回る+11.4となった。米5月中古住宅販売保留件数指数は昨年9月以来の高い水準で、上昇率としては2010年4月以来の大幅となり、住宅市場に回復の兆候が見られていることが示された。ただ、先週の弱いGDPの結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の早期の利上げ観測が後退したことから、投資家は本日の指標結果を受けても慎重な姿勢を崩さず、ドルは軟調な動きが継続。週後半の雇用統計を控えて、ダウ平均はやや利益確定売りが優勢となり、米10年債利回りは米経済指標の結果を受けて一時2.546%まで上昇するも続かず、2.51%台に低下した。
 米長期債利回りの低下を受けてドルが全般的に弱含んだ。6月末の本日は四半期末、半期末にも当たるため、資金決済などに絡んだ実需筋の売買が出やすく、ユーロやポンドの実需筋の買いも見られた。ユーロドルは1.3698ドルまで上値を伸ばし、5月21日以来の1.37ドル台復帰を迫り、ポンドドルは2008年10月以来の1.71ドル台に乗せると1.7115ドルまで高値を更新した。対ドルでの上昇を支えに、ユーロ円は138.78円、ポンド円は173.42円までレンジ上限を広げた。ドル円は高値の101.47円に接近するも伸び悩み、安値の101.24円付近に押し戻されるなど、上値の重い動きが続いた。
 資源国通貨は下げ渋る。東京タイムからやや軟調のオセアニア通貨は買い戻しが優勢となり、豪ドル/ドルは0.9388ドルを安値に0.9439ドルまで反発し、NZドル/ドルは0.87ドル半ばに水準を切り返した。豪ドル円は95円半ば、NZドル円は88円後半までやや買い戻しが優勢となった。また、4月の加GDPが前月比・前年比ともに市場予想の伸びを下回ったことを受けて加ドルは売りが優勢となる場面もあったが、ドル売りの流れを受けてドル/加ドルは1.0697加ドルから1.0647加ドルまでドル売り・加ドル買いが進み、加ドル円は94.77円を安値に95円付近に水準を戻した。
 
 
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