NY為替概況 ドル円120円台も、閑散相場

2014年12月23日 07:40

NY為替市場はもみ合い。クリスマス休暇に入り、市場参加者が少ない中、閑散相場が続いた。この日発表された米11月シカゴ連銀全米活動指数は市場予想を上回る+0.73となった一方で、米11月中古住宅販売件数は市場予想の520万件に対し493万件とさえない結果となった。中古住宅販売件数は3カ月ぶりに減少し、5月以来の低水準となったものの、市場の反応は鈍い。先週、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、米株は買い安心感が広がり、続伸。ダウ平均が引けにかけて上げ幅を150ドル超に拡大するなど堅調な米株の動きに支えられ、ドル円は120.09円まで高値を更新した。12月9日以来の120円台を回復したものの、値幅は伴っていない。
 
主要通貨は対ドルでもみ合い相場が続いたが終盤にかけてややドル買いが優勢に。ユーロドルは1.2216ドルまでわずかながら年初来安値を更新したほか、ポンドドルは1.5573ドル、豪ドル/ドルは0.8127ドルまで弱含み、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9850CHFまでドル高が進んだ。NZドル/ドルも0.77ドル前半で上値の重い動きが続いた。主要通貨の対ドルでの重い動きを受けて、クロス円は伸び悩んだ。ユーロ円は147.12円を頭に146円半ばまで押し戻されたほか、ポンド円は186円後半、豪ドル円は97円半ば、CHF円は121円後半に上げ幅を縮小した。
 
また、原油価格の反落を受けて加ドルはじり安。ドル/加ドルは1.1646加ドルまでドル買い・加ドル売りが進み、加ドル円は103円前後で上値の重い動きとなった。