NY為替概況 ドル円102円半ば、米住宅データは低調

2014年04月24日 06:28

NYタイムでドル円・クロス円は上値の重い動きも、値動きは限定的。この日、マークイットが発表した米4月製造業PMI・速報値は市場予想を下回る55.4となった。在庫の低下が下押し要因となったが、内訳の生産指数は大幅上昇で約3年ぶりの高い水準となった。また、米3月新築住宅販売件数は市場予想の45.0万件を大きく下回る38.4万件で、昨年7月以来の低水準となった。さえない住宅データの結果を受けて、米長期債利回りが一段と低下し、ドル円は上値が重くなるも、欧州序盤につけた安値102.17円を更新するには至らず、102円前半での小動きが続いたが、米株の取引終了後に発表されたフェイスブックやアップルの好決算を背景に、102円半ばに水準を戻した。クロス円も下げ渋り、ユーロ円は141.18円を安値に141円後半、ポンド円は171.36円から172円前半に切り返した。また、軟調の豪ドル円も94.81円まで下押し後は95円前半まで持ち直した。
 対ドルではまちまち。米住宅データがさえない結果となったが、全般的にドル売り地合いは強まっていない。ユーロドルはユーロ圏PMIの好調な内容を受けた買いは一巡したが、1.38ドル前半で底固い動きとなった一方で、ポンドドルは1.6763ドルまで一段安となった。また、豪ドル/ドルは豪消費者物価指数の結果を受けた軟調地合いを継続させて0.9268ドルまで安値を更新した。
 NZドルは、RBNZの政策金利の引き上げや声明を受けてやや買いが優勢となり、NZドル/ドルは0.86ドル前半、NZドル円は88円前半まで持ち直した。25bpの利上げは市場予想通り。RBNZ声明では将来の利上げはデータ次第としたものの、インフレ圧力は増大しつつあるとの見解を示した。