NY為替概況 ドル円上昇、米金利高につれる

2014年05月23日 06:27

 

NYタイムはドルが底堅く推移。米長期金利がもち直し気味に推移したことから、幅広い通貨に対してドルは強含んだ。ただ、本日発表された米経済指標がまちまちだったことで、ドルが一方的に買われる状況にもならなかった。関連市場では、米国株は前日の終値近辺で底堅く推移したほか、米長期金利は2.56%付近へ戻した。
 本日発表された指標では、米新規失業保険申請件数が32.6万件と、市場予想31.0万件より悪かった。また、米4月中古住宅販売件数は465万件と、市場予想469万件にとどかなかったが、3月の459万件から拡大した。米4月景気先行指数は市場予想と一致した。
 ドル円は、さえない米雇用指標を受けて101.50円台まで下げる場面はあったが、同水準からは短期勢の押し目買いに支えられて101.82円まで上昇幅を広げた。ただ前日のFOMC議事録があまり手掛かりにならなかったほか、週末を控えて積極的な取引が見送られたため、値幅は限られた。
 ユーロドルは、小幅にレンジ下限を切り下げ。ロンドンタイム午前に1.36ドル後半までもち直したが、買い一巡後は徐々に下値模索の格好となり、1.3645ドルまで下げは幅を広げた。ただ、昨日サポートラインとなった200日移動平均線付近では下げ渋った。豪ドル/ドルの上値も重かった。中国の製造業分野への期待感から、東京タイムに本日高値となる0.9274ドルをつけて以降はじり安で推移。0.9215ドルまで下げ幅を拡大した。
 一方で加ドルはしっかり。予想比弱めの加小売データが嫌気されて売りが先行したが、ユーロや豪ドルに対して加ドル買いが強まったことが、その他の通貨にも波及。ドル/加ドルは1.0931加ドルまで加ドル安が進んだ後に1.0885加ドルまで戻した。加ドル円は93.49円まで上昇した。