NY為替概況 ドル円一時106.89円、ポンドは大幅高

2014年09月11日 07:32

NYタイムでは新規材料が乏しく、各通貨は対ドルでまちまち。この日発表された米7月卸売在庫は前月比で市場予想の+0.5%に対し+0.1%にとどまり、前月分も下方修正されたが、相場への影響は見られなかった。ドル円は連日高値更新の動き。米10年債利回りが2.54%付近まで上昇基調を強めたことや、利食い売りが先行したダウ平均がプラス圏に浮上したことも好感し、6年ぶりの高値を106.89円まで更新した。その後も106円後半の高値圏で底堅い動きが続いた。
 
ポンドは買い戻しが優勢。カーニーBOE総裁が議会証言で、利上げが必要なポイントに近付いているとの認識を示し、早期利上げへの思惑が強まったことが背景。ポンドドルは1.62ドル大台を回復すると1.6230ドルまで上値を伸ばし、ポンド円も173.27円まで大幅高となった。一方のユーロは重い動き。ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いにも圧迫されて、ユーロドルは1.2883ドルまで弱含み、ユーロ円も137円後半で伸び悩んだ。加ドルは買い戻しが優勢。ドル/加ドルは1.0934加ドルまでドル売り・加ドルの買い戻しが進み、加ドル円は97.72円まで上値を伸ばし、1月7日以来の高値をつけた。またスイスフラン(CHF)は、スイス国立銀行(SNB)関係者が「必要であればマイナス金利を含くむ追加措置をとる」方針を示したことを背景に売りが加速した。ドル/CHFは約1年ぶりのCHF安水準となる0.9396CHFまで上昇したほか、CHF円は113.66円まで安値を更新した。
 
オセアニア通貨は小動き。対円ではドル円の上昇につられ、豪ドル円は97.93円、NZドル円は88.05円まで高値を更新した。また、RBNZによる政策金利の発表を控え、NZドル/ドルは0.82ドル前半での小幅上下にとどまり、豪ドル/ドルは0.9113ドルを安値に下げ渋ったものの、0.91ドル半ばで上値の重い動きが続いた。
 
 
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