NY為替概況 ドル円は109円に迫るもドル高に巻き戻し

2014年09月19日 06:57

NYタイムは、米経済指標が強弱まちまちとなるなか、指標の強い面を反映したドル買いが先行したものの、その後は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、ドル買いが強まったことへの巻き戻しが進んだ。一方で円は下落。各通貨の対ドルでの上昇に追随したクロス円での円売りや、米株や夜間取引の大阪225先物上昇を受けたリスク選好の円売りが押し下げ要因となった。
 
ドル円は、米新規失業保険申請件数が市場予想の30.5万件を大幅に下回り、2カ月ぶりの低水準28.0万件の強い結果となったことから、米長期金利の上昇を受け108.96円まで上値を伸ばした。2008年9月以来の109円回復に迫っている。ただ、米住宅着工・建設許可件数は市場予想を大幅に下回っており、指標は強弱まちまち。NY株式オープン後に発表された米9月フィラデルフィア連銀製造業指数も弱く、ドル円は伸び悩んだ。しかし米株や時間外取引の大阪225先物が上昇し、リスク選好を意識した円売りが優勢で、下支えとなった。
 
ユーロドルは1.2928ドルまで水準を回復。ポンドドルはスコットランド独立に関する投票の行方をにらみつつ、4日以来の1.64ドル台を回復。1.6409ドルまで上値を伸ばした。投票開始後のタイミングで伝えられた世論調査で、独立反対が53%と反対派の47%を上回ったことがポンド買いにつながったもよう。ただ、依然として不透明感は強く、1.63ドル後半へ下押し。投票の賛成・反対は拮抗しているようで、各メディアは出口調査の結果を公表しなかった。スイスフラン(CHF)もFOMC後のドル高・CHF安が巻き戻され、0.9333CHFまでCHF買いが進んだ。
 
資源国通貨は、豪ドル/ドルが3月以来の安値0.8927ドルまで下落を先行させた後は、0.8997ドルまで上昇。NZドル/ドルも0.8157ドルまで買われた。ドル/加ドルは1.0929加ドルと、昨日の加ドル下落がほぼ帳消しになった。
 
クロス円は、対ドルでの各通貨上昇への追随や、ダウ平均とS&P500の最高値更新など米株高を受けたリスク選好の円売りで上昇。ユーロ円は一時140.53円、ポンド円は178.37円、スイスフラン(CHF)円は116.46円まで水準を上げた。資源国通貨も、豪ドル円が97.74円、NZドル円が88.62円、加ドル円は99.41円まで円安となった。
 
 
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