NY為替概況 ドル円は1/10以来の高値、米製造業は好調

2014年09月03日 06:47

NYタイムはドル全面高。好調な米製造業データを受けて、米国の景気回復期待や金利先高感が強まったことがドルを下支えした。また、ユーロ圏にはECBの追加刺激策への思惑がくすぶっているほか、英国でスコットランド独立をめぐる警戒感が高まったことも、ドルを押し上げた。ドル円は、米長期金利が2.42%付近へ上昇する中、105.22円まで上伸。1月10日以来の高値を塗り替えた。注目された米8月ISM製造業景況指数は、59.0と2011年3月以来の高水準となった。
 
一方で、ユーロドルは底割れこそ回避したものの、1.31ドル前半で上値の重い展開が続いた。ただ、ユーロ円はドル円の上昇を手掛かりに138.11円までレンジ上限を広げた。ポンドは大幅下落。スコットランドの独立支持派が反対派との差を縮めているとの世論調査が意識される中、オズボーン財務相が「英国は持続的に弱いユーロ圏からのリスクに直面」と述べたことも加わって、ポンドドルは3月24日以来のポンド安水準となる1.6468ドルまで下げ、ポンド円は173.02円まで下押しした。
 
その他では、NZドルもさえない展開に。ドル高の流れが強まる中、乳業大手フォンテラが入札のたびに発表しているグローバル・デイリー・トレード(GDT)価格指数が822と、2012年8月上旬以来の低水準となったことが嫌気された。NZドル/ドルは0.8292ドルと2月26日以来の水準へ下げ、NZドル円も87.21円までレンジ下限を広げた。
 
 
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