NY為替概況 ドル円は弱い指標で下値探るも水準回復

2014年08月15日 07:02

NYタイム、ドル円は米長期金利の低下に圧迫されたものの、株価の底堅さが下支えとなった。ドル円は、米新規失業保険申請件数の増加(31.1万件、予想29.5万件)発表後に、米10年債利回りが2.39%割れ水準まで低下したことから102.31円までじり安となった。一方でユーロドルは米金利の低下をにらんだドル弱含みから、1.3408ドルまで上昇。ユーロ円もユーロドル上昇に連れて、137.25円まで上値を伸ばした。
 
しかしその後は米10年債利回りが2.42%台に一時持ち直し、ドル売りは一巡。ドル円は102.50円付近へ反発した。米新規失業保険申請件数の増加は米長期金利の低下を先行させたものの、米雇用の底堅さを否定するほどの内容ではないと市場は受け止めたようだ。株価の底堅さも、米長期金利が再び低下し始めて以降のドル円の支えとなった。一方でユーロドルは1.3360ドル付近、ユーロ円は137円割れへ下押し。弱いユーロ圏・独GDPが引き続き重しとなっていたもよう。欧州委員会と露大統領がウクライナ問題に関する話し合いも含め電話会議との報道も市場のセンチメントを改善した。
 
ポンドは、ユーロ上昇が頭打ちをなったところから、対ユーロでのポンド買いを支えに、対ドル・対円でも買い戻しが進みやすくなった。ポンドドルは、ロンドンタイムにつけた安値1.6658ドルから、1.6697ドルまで本日のレンジ上限を広げた。ポンド円も171円付近へ水準を回復。しかし依然として昨日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)四半期インフレ報告のハト派的な内容を受けた上値の重さを引きずっている。明日に英4-6月期GDP・改定値の発表を控えた様子見姿勢もうかがわれた。スイスフラン(CHF)は、弱い欧州指標や米新規失業保険申請件数を受けた市場センチメントの悪化から、安全資産としてのCHF買いを先行させたが、米株価が底堅く推移すると下押し。ドルCHFは一時0.9035CHF、CHF円は113.30円までCHF高となる場面があった。
 
資源国通貨はまちまち。NY入りにかけ、豪ドル/ドルは0.9327ドル、NZドル/ドルは0.8514ドまでじりじり上値を伸ばした。豪ドルは豪消費者信頼感が大幅に改善した昨日来の流れが継続。NZドルは市場予想を上回るNZ4-6月期小売売上高が下支えとなっている。豪ドル円は1週間ぶりの高値95.50円をつけた。NZドル円は一時87.13円と5日以来の水準まで上昇も伸び悩み、その後は87円ちょうど付近で推移。加ドルは対ドルで1.09加ドル前後、加ドル円は93円後半中心に上下。加6月新築住宅価格指数は前月比+0.2%となり市場予想と一致。前月+0.1%より改善した。
 
 
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