NY為替概況 ドル円は底堅い、NFP悪化は一時的との見方

2014年09月06日 09:25

NYタイムのドル円・クロス円は底堅い展開。前半には、+23.0万人の市場予想に対して+14.2万人と、今年最低の伸びとなった米非農業部門雇用者数(NFP)を受けて、ドル円は104.68円まで下げ幅を拡大した。クロス円もドル円に引っ張られるかたちで、ユーロ円が135.82円、ポンド円が170.98円、スイスフラン円が112.57円、NZドル円が87.12円までそれぞれ下げ幅を広げた。しかし、新規失業保険申請件数などの足もとの雇用関連指標はそれほど悪くなく、偶発的な要因によるとの見方が広がったことから、各通貨の下げ幅は限られた。取引一巡後は、ドル円が105円台を回復し、NZドル円は87.56円まで高値を塗り替えた。
 
関連市場では、米長期金利が2.385%まで低下後に2.45%台へ戻し、米株価も売り先行後にプラス圏を回復した。また、失業率は6.1%と前月から0.1%改善した。
 
ドルストレートもいって来い。前半は、米雇用統計を受けたドル安地合いに支えられ、ユーロドルが1.2990ドル、ポンドドルが1.6340ドル、ドル/スイスフラン(CHF)が0.9287CHF、豪ドル/ドルが0.9402ドル、NZドル/ドルが0.8347ドルまでそれぞれ上昇幅を拡大。しかし、ドルの下値が広がらなかったことから、買い一巡後は昨日終値付近へ戻してもち合った。
 
加ドルも同様に方向性の見定めづらい展開に。加8月就業者数はプラス予想に反して1万1000人の減少となった。この結果を受けて、加ドル円は96.19円まで安値を更新した。一方、対ドルでは、米雇用データもさえない結果となったことからいったん1.0841加ドルまで加ドル高が進んだが、その後は1.0900加ドルまで急速に加ドルが売られた。ただ、他通貨と同じように、取引一巡後は指標発表前の水準に戻してもみ合った。
 
 
XEMarkets 口座開設