NY為替概況 ドル円、1週間ぶりの102円台示現

2014年05月24日 06:31

NYタイムは、ドル買い一巡後に円売りに傾く。米10年債利回りが一時2.52%割れへ低下したため、それまでのドル高地合いが後退。ドルは伸び悩んだ。一方で円は、黒田日銀総裁が「円が強含む理由はほとんどない」との見解を示したと一部報道が伝えたほか、堅調な株価動向を受けて、上値が重くなった。ただ、26日は米国がメモリアルデーで祝日のため、米国勢は今週末3連休となることから、積極的な取引は控えられ、各通貨の値幅は限定的だった。
 本日発表された米4月新築住宅販売件数は、市場予想42.5万件を上回る43.3万件となった。また、3月分も38.4万件から40.7万件に上方修正された。
 ドル円は上昇。株高に伴う投資家のリスク許容度改善や、本邦当局者の発言などを受けて、1週間ぶりの高値となる102.02円まで上伸した。ユーロドルは下げ渋った。NYタイム早朝に1.3616ドルまで下押しした後は、押し目を買い拾われて1.3640ドル台まで反発した。ただ、1.3638ドル近辺で推移する200日移動平均線を上回ったところでは戻り売りが強まり伸び悩んだ。
 そのほかでは、加ドルがしっかり。4月の加消費者物価指数(CPI)は総合が前年比+2.0%、コアが同+1.4%となり、インフレ加速が意識された。ドル/加ドルは1.0861加ドル、加ドル円は93.88円まで加ドル高が進んだ。ただ、直ちに中銀が金融引き締めに動き出すとの見方も早計で、上昇幅は限られた。
 クロス円は底堅く推移。豪ドル円が94.26円、スイスフラン円が113.93円までレンジ上限を広げたほか、ユーロ円は139円付近へ切り返した。