NY為替概況 ドル全面高、米経済へ信頼で

2014年11月11日 06:57

NYタイムはドル全面高。先週末の米雇用統計後から続いたドルに対するポジション調整の流れが一巡。徐々にドル買い戻しが強まった。米雇用市場の質の改善が進みつつあるとの期待感が、ドル買いを誘った。ただ、手掛かりが少ないなかで、ドル買いの勢いは限定的だった。
 
米連邦準備理事会(FRB)から公表された10月労働市場情勢指数(LMCI)は、+4.0と前月の+4.0(+2.5から修正)から横ばいだったが、前月分が上方修正され、雇用環境の改善が示唆された。
 
ドル円は、米長期金利が2.36%台へ戻すのに合わせて、114.91円まで上昇幅を拡大した。一方で、ユーロドルはロンドン午前につけた1.2510ドルを高値に、1.2419ドルまで軟化。その他の通貨もドルに対して上値が重くなり、ポンドドルは1.5841ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9685CHF、豪ドル/ドルは0.8609ドル、NZドル/ドルは0.7740ドルまで他通貨売りが進んだ。
 
クロス円は買い先行も、後半伸び悩む格好に。ドル円の上昇に連動して下値を切り上げたが、他通貨がドルに対して下落したことに阻まれ、上昇幅は限られた。ポンド円は182.26円、豪ドル円は99.19円、NZドル円は89.22円までそれぞれ上値を伸ばしたあとに、上昇の勢いが鈍った。
 
加ドル円はまちまち。加ドル円は101.35円まで上昇幅を広げたが、対ドルでは1.1385加ドルまで加ドル安が進むなど、方向性は定まらなかった。また、本日発表された加10月住宅着工件数は、市場予想20万件を下回る18.36万件にとどまったが、市場への影響は限られた。
 
 
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