NY為替概況 ドル全面高、米住宅指標は堅調

2014年08月20日 06:20

19日の為替市場ではドル買いが優勢。発表された米消費者物価指数(CPI)は市場予想並の伸びだった一方で、米住宅建設許可件数や米住宅着工件数が市場予想を上回ったことが背景。米住宅建設業者の景況感の改善に沿った結果となっている。米CPIの伸びは引き続き抑制されているため米利上げ開始時期を見据えたドル買いは見当たらないが、米住宅市場の回復は順調ではないため、ドル買いは素直な反応だったといえる。
 
ドル円は102.93円までじり高。低下していた米長期債利回りは下げを消し、米株式市場は堅調に推移した。ユーロドルは1.3313ドルまで下落し年初来安値を更新したが、1.3300ドルに観測されているオプションバリアが下値を支えている。ポンドドルは英物価指標が弱かったこともあって1.6611ドルまで下げ幅を拡大。年内の英利上げ観測がしぼむなかで、200日移動平均線を下回った。ドル/加ドルは1.0949加ドル、豪ドル/ドルは0.9302ドルまでドル高推移。NZドル/ドルは0.8417ドルまで下げた。NZ乳業大手が入札ごとに発表する乳製品の総合指数は0.6%低下し、乳製品価格の下落基調が続いている。
 
ユーロ円はユーロドルにつれて136.82円まで弱含んだ後、137円ちょうど付近へと戻している。ドル円の堅調さがサポート。ポンド円も171円ちょうど付近まで戻りを試した。豪ドル円は95.95円まで上昇後に伸び悩み。
 
 
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