NY為替概況 ドル全面高 ドル円は引け値ベースの高値更新

2014年10月04日 12:12

NYタイムは米雇用統計でドルが全面高。ドル円は109円付近から109.91円まで買われ、最近の調整で下押した値幅をほぼ埋めきった。引け値ベースで2008年8月以来の高値を更新し、週足は5週連続で陽線を形成した。9月雇用統計では非農業部門雇用者数が+24.8万人となり、市場予想の+21.5万人を上回った。前月分も+14.2万人から+18.0万人に上方修正された。失業率は5.9%まで低下し、2008年7月以降で初の6%割れを示現した。賃金の伸びは依然として鈍いままだったが、全体的に強い内容だった。米株価は労働市場の改善を好感して大幅上昇。ダウ平均は17000ドルの大台を回復させた。ただ、米長期金利は雇用統計後に上振れたものの、午後には発表前の水準まで上昇幅を縮めた。ドル円は終始高値圏を維持したが、長期金利の動向が110円乗せをためらわせた。
 
他通貨は対ドルで大幅下落。ユーロドルは1.2501ドル、ポンドドルは1.5952ドル、豪ドル/ドルは0.8643ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9684CHFまで対ドルでの年初来安値を更新した。NZドル/ドルは0.7738ドルまで下落し、ドル/加ドルも1.1271加ドルまで加ドル安で推移。加ドルは加8月貿易収支の予想外の赤字も重しとなった。ドルインデックスは2010年6月以来の高水準となる86.75まで上げ幅を広げた。
 
クロス円はドル円の上昇と対ドルの下落に挟まれながら上値の重い推移。ユーロ円は137.10円、豪ドル円は94.95円、NZドル円は84.97円まで売られる場面があった。ポンド円は175円前半、加ドル円は97円半ばで上値が限定的。
 
 
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