NY為替概況 ドルは小幅高、堅調な米指標が支え

2014年06月25日 06:36

NYタイムはドル買いが先行。米国の5月新築住宅販売が予想以上に好調だったほか、2008年以来の高水準となった消費者信頼感がドル買いを後押しした。ただ、ポロシェンコ・ウクライナ大統領が「期限前に停戦が終了する可能性も」と述べると、東欧の地政学的リスクが再び意識されて、米長期金利が2.58%付近へ低下。これに沿ってドル買いの勢いも後退した。また、堅調だった株価が急反落したため、リスク回避的な円買いも少し強まった。
 米5月新築住宅販売件数は50.4万件(予想 43.9万件)だったほか、同6月消費者信頼感指数は85.2(予想 83.5)となった。
 ドル円は、好調な指標結果を受けて102.17円まで買いが先行した。しかし、投資家の安全志向に伴う円買いに押されて101.90円付近まで押し戻された。プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁は、「インフレは上昇傾向にある」ほか、「当局の想定以上に速いペースで失業率が低下する見通し」と述べたが、米国の早期利上げ期待を強めるような流れにはならなかった。
 他通貨は、ドルに対して上値の重い展開。ユーロドルは、ポンド安を手がかりにつけた本日高値1.3628ドルから1.3583ドルまで売りが先行。ドル買い一服に伴って1.36ドル付近まで戻したが、ユーロ圏景気の先行き不透明感から上昇幅は限られた。また、ハト派な内容となったカーニーBOE総裁の議会証言を受けてじり安基調だったポンドドルは、1.6966ドルまで一段安となった。そのほかでは、調整売りが優勢だったオセアニア通貨は終日軟調。豪ドル/ドルが0.9366ドル、NZドル/ドルが0.8671ドルまでオセアニア通貨売が進んだ。
 クロス円も、上値の重い展開。前半は他通貨がドルに対してさえない流れとなったことが重しとなり、後半は株安が上値を抑制した。ユーロ円は138円半ばへ押し戻されたほか、豪ドル円は95.50円、NZドル円は88.42円、加ドル円は94.85円までそれぞれ本日安値を塗り替えた。
 
 
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