NY為替概況 ドルに持ち高調整の売り、株価は大幅続伸

2015年01月09日 07:23

NY為替市場では、ドルに持ち高調整の売りが入った。ユーロドルは2005年以来、ポンドドルは2013年以来のドル高・欧州通貨安水準を更新するなど、ドルインデックスは2005年以来の高値圏へと上値を伸ばしているが、米雇用統計の発表を控えて短期的な調整局面へと移行した。直近の構図として存在感が強かった原油安・株安・円高は本日も影を潜め、米株式市場は大幅続伸の動きとなっている。S&P500は年初からの下げ幅を埋め戻した。ただ、NY原油先物は取引終盤にかけて一時売られるなど、供給過剰を背景とした下げ圧力は根強い。
 
ドル円は119円後半から押し戻され、119円半ばへと水準を切り下げた。ユーロドルは1.1820ドル付近、ポンドドルは1.5120ドル付近まで戻りを試したものの、上値は抑えられている。ドル/加ドルは1.1844加ドルまで加ドル売りが優勢に。原油安を手がかりに加ドル売りが入った。
 
ユーロ円は140.72円まで弱含んだ後、141円前半へと切り返した。ポンド円は180円後半へ水準を切り上げている。豪ドル円は96.80円付近まで押し戻される場面はあったが、下値は広がっていない。大幅続伸した米株式市場がクロス円のサポートながら、リスク選好の円売りは限定的。