NY為替概況 ドル、底堅さ維持も買いの流れは小休止

2014年08月26日 06:15

週明け25日のNYタイムでは、先週末からのドル高の流れが小休止した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容にFOMC議事要旨に沿った見解があったことで、市場はタカ派な印象を抱く結果となったが、ここまでの一方通行のドル高に対しては徐々に警戒感も台頭してきそうな展開。米金利の上昇は十分ではなく、米国株には景気回復期待もありそうだが、緩和スタンスの長期化を見越したフローが依然優勢であり、市場がいわゆる「いいとこ取り」の解釈を進めている可能性も否めない。こうした思惑を裏付けるかのように、米10年債利回りは2.4%前後では上昇力が緩んだ反面、米主要株価は総じて上昇。S&P500は史上はじめて2000pの大台乗せを達成させた。
 
もっとも、足元のドル高を反転させるだけの十分な材料も見あたらず、ドルは対主要通貨で底堅さを維持して推移。この日発表された米経済指標では、もっとも注目度の高かった米7月新築住宅販売件数が41.2万件と、市場予想の42.9万件に届かなかった。また、マークイットが発表した8月のサービス業PMI・速報値は市場予想こそ上回ったものの、2カ月連続で低下していたが反応は限定的にとどまった。ドル円は104円を挟んだ水準で横ばいを継続。ユーロドルは1.31ドル後半まで再び失速し、ポンドドルは1.65ドル後半で上値が抑えられた。豪ドル/ドルは0.93ドル前後、NZドル/ドルは0.83ドル半ばで上値が重く、ドル/加ドルは1.0986加ドルまで加ドル安で推移。ユーロ円は137円前半、ポンド円は172円半ばで下げ止まったが、豪ドル円は96.61円、NZドル円は86.74円、加ドル円は94.66円まで下値を拡大させている。
 
 
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