NY為替概況 もみ合い、ドル円は120円前半

2014年12月27日 07:41

NY為替市場はもみ合い。主な経済指標や注目のイベントもなく、欧州市場もクリスマスに伴い大半が休場となっていることから手がかりが乏しい上に、クリスマスと週末の谷間で市場参加者も極端に少なく、取引は閑散。24日に3日連続で史上最高値を更新したダウ平均がプラス圏で堅調な動きとなり、ドル円は120.47円までわずかに高値を更新したものの、積極的に上値を追う展開には至らず120円前半に戻して膠着。米長期債は最近の下落から買い戻しが入り、米10年債利回りはやや低下気味に推移。
 
為替相場全般に動意が鈍い中、ユーロはやや重い動き。米7-9月期GDP確報値の上方修正を背景としたドル高基調が維持されている中、欧州中央銀行(ECB)が2015年に量的緩和(QE)を導入するとの思惑が根強く、ユーロドルは1.2168ドルまで下値を広げ、23日につけた年初来安値1.2165ドルに接近し、ユーロ円も146.52円まで弱含んだ。一方、ポンドドルは1.55ドル半ばで小幅上下にとどまり、ポンド円は187.46円までじり高。
 
オセアニア通貨は小じっかり。対ユーロでオセアニア通貨の買いが優勢となったことも支えに、NZドル/ドルは0.7764ドルまで小幅高となり、豪ドル/ドルは0.81ドル前半で底堅く推移。対円では、豪ドル円が97.89円、NZドル円が93.47円までじり高。