NY市場 ドル高、米GDPは11年ぶりの高い伸び

2014年12月24日 07:11

NY為替市場はドル高。米7-9月期 GDP確報値が市場予想や改定値を大幅に上回る+5.0%となり、約11年ぶりの高い伸びとなったことが好感された。また、7-9月期個人消費も+3.2%に上方修正され、米12月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が約8年ぶりの高い水準になった。一方で、11月耐久財受注は予想外のマイナスになったほか、同新規住宅販売件数は昨日の中古住宅指標に続きさえない結果となった。強弱まちまちも、おおむね米経済の力強い回復を示す結果となり、ドル買いが優勢に。関連市場では、ダウ平均が史上初の1万8000ドル台に上昇し、米10年債利回りは2.27%付近まで上昇した。
 
ドル円は120.81円まで上値を伸ばしたものの、9日以来の121円大台を試す動きには持ち込めなかった。ユーロドルは1.2165ドルまで弱含み、2012年8月以来に1.22ドル大台を割り込んだ。ポンドドルは昨年9月以来の1.55ドル大台割れを示現、1.5486ドルまで弱含んだ。オセアニア通貨は対欧州通貨での買いを支えに、対ドルでも買い戻しが先行したが、ドル全面高の流れを受けて豪ドル/ドルは0.80ドル後半に押し戻され、NZドル/ドルは0.7695ドルまでじり安。クロス円は主要通貨の対ドルでの下落が重しとなったものの、ドル円の上昇につられ小しっかり。ユーロ円は147円近辺、ポンド円は187円前半で底堅く推移したほか、豪ドル円は97.90円、NZドル円は93.34円まで上値を伸ばした。
 
また加ドルは、原油価格の反発や市場予想を上回った加10月GDPが支えに買い戻しが入った。ドル/加ドルはドル買いの流れを受けて一時1.1667加ドルまで加ドル安が進んだが、1.1599加ドルまで買い戻されたほか、加ドル円は103.99円まで高値を更新した。