NY市場 ドル買い優勢、ユーロ下落・ドル円じり高

2014年10月22日 07:04

NYタイムも、ECBの社債購入観測など追加緩和への期待から、ユーロ売りが継続した。ロンドンタイムに強まった社債購入を材料としたユーロ売りは、英FT紙に否定的な記事が掲載されたこともあり、いったんは落ち着いた。ショイブレ独財務相から、さらなる流動性の供給に否定的な発言も聞かれた。しかし同財務相の「低いユーロレートは経済を支援」とのユーロ安歓迎ともとれる見解も後押しとなり、ユーロ売りが再燃。ユーロドルは、米株価上昇や、それにともなう米長期金利の持ち直しによるドル買いにも押され、1.2714ドルまで売られた。ユーロ円も一時135.69円まで下落している。ECBによる社債購入については懐疑的な見方もあるが、一段の追加緩和への期待は依然として根強い。
 
ドル円は、106円後半での推移を続けた後、米株価の上昇幅拡大や、いったん水準を下げた米10年債利回りが2.22%台に持ち直したことを受け、107.03円まで上昇した。ユーロ円を中心とした円買いに引っ張られる場面もあったが、底堅さを回復。逆にクロス円の持ち直しを誘う格好でNYを引けた。
 
対ユーロでのドル買いの影響もあって、他通貨も対ドルで弱い動き。ポンドドルは1.6110ドルまでじり安。豪ドル/ドルは伸び悩んで0.87ドル後半、NZドル/ドルは0.7945ドルまで水準を下げた。リスク回避通貨のCHF(スイスフラン)は米株上昇もあって、0.9493CHFの対ドル安値をつけた。
 
クロス円はユーロ円と同様に下向きの流れが先行。ポンド円は172円付近まで下押し、CHF円は112.46円まで下落。資源国通貨も、豪ドル円が93.60円台、NZドル円が84.89円まで円高推移。ただ、ドル円が107円台を回復したこともあり、円買いの流れは緩和した。
 
ドル/加ドルは一時1.1203加ドル、加ドル円は95.36円まで加ドル高推移。加金融政策の発表を控え、前日の下落幅を取り戻す方向で調整が進展した。
 
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